虚無僧研究会総会 2016

2016年4月29日

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虚無僧研究会の総会に出席してきました。

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今年の講演は長谷川佳澄女史による「近江国における虚無僧取り締まり」。
琵琶湖周辺における京都明暗寺と浜松普大寺の縄張り争いについて
古文書から読み解ける実態を解説していただきました。
いろいろと謎の多い虚無僧という存在ですが、村とのやりとりの文章から
リアルな人物像が浮かび上がってくるようでとても興味深い内容でした。

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別室では浜松普大寺に関する資料展が催されました。
同寺に関する古文書や現在の跡地の様子など豊富な資料が展示され
会員の皆さんが熱心に見入っていました。

 

ミニ篠笛作り

2016年3月19日(土)

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毎年ゴールデンウィークに催される益子春の陶器市での演奏と笛売り、
いつも間近に迫ってから慌てて商品の製作をしていたのですが、
今年は少し早めに準備を始めました。

まずは一番時間と手間のかかる漆仕上げのミニ篠笛、
昨日皮むきと下作りを終えた笛にこれから拭き漆を施していきます。

漆を塗っては拭き取りを何度も繰り返して色と艶を出していく拭き漆の技法。
手間はかかりますが見事な美しさに仕上がっていくので楽しい行程です。

 

唄用八本調子

2016年2月26日(金)

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お客様よりご注文の唄用八本調子が完成しました。

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ある程度音程の許容範囲が広い囃子用に比べて、唄用はかなり正確な音程でないと様々な楽器と気持ち良く合奏できません。
気温によってもかなり音程が変化しますし、吹き方の個人差でも多少変わってくるので難しい問題ですが、自分の演奏活動の中でこれくらいが一番使いやすいというピッチが分かってきたので、今回全面的に設計を見直し音程には自信を持てる八本調子が完成しました。

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デザインは本体が素竹と拭き漆、籐巻き部分の漆塗りも黒と赤の2種類で作ってみました。

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ご注文分より多少数に余裕がございますのでご興味のある方はぜひお試し下さい。

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藍空(らんくう)工房 
e-mail : mail@rankuu.com

 

篠笛の籐巻き作業

2016年1月8日(金)

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今回は篠笛の籐巻き作業をご紹介します。
仕上がった拭き漆仕上げの唄用八本調子に天地巻きを施します。

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まずは両端から籐が外れるのを防止するためにノコギリで切れ目を入れます。

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ノミと紙ヤスリで段差を作ります。

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その部分に籐を巻いていきます。

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歌口側の籐巻きが終わったところ。

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管尻側も同様の作業を施して完成。
この後必要に応じて管端や縁取りの漆塗り作業へと進みます。

篠笛の籐天地巻きは定番の仕上げ方法ですが、やはりデザイン的に完成されているような気がします。
近年、各種職人の減少により良質な籐の入手が難しくなりつつあるのが心配です。

 

謹賀新年! 竹掘りに行ってきました

2016年1月1日(金)

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正月休みを利用して尺八用の竹掘りに行ってきました。

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太さや節の長さ、曲がり具合など尺八に使える竹はめったにありません。
(プロの木地師さん曰く、売り物になるレベルは1日探しても平均2、3本だとか)
やっと見つけられたら根切りという道具で竹を根っこごと掘り出します。

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地中に伸びた地下茎から竹が生えるのですが、地中にあるこれを断ち切るのが一苦労。
無理をして抜こうとすると竹が根っこから裂けてしまうので注意が必要です。

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地上に飛び出した地下茎。
地上に伸びた竹を切っても、地下茎が生きている限りまた新しい竹が生えてくるので、竹の楽器は環境に優しい楽器だとも言えます。

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本日の収穫。
この中から1本でも名器が生まれることを願って。

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近くの川原で一休みしてから帰途へ。
今年もがんばって楽器作りに励みます!

 

新作ねぶた笛各種 2015

2015年11月9日

ねぶた笛各種が完成しましたのでご紹介させていただきます。

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まずは弘前用、塗り笛の金巻きは人気モデルです。

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続いて青森用、落ち着いた雰囲気の拭き漆・籐巻きのデザインを好まれる方も多くいらっしゃいます。

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こちらも青森用ですがやや音程高めのモデル。
近年だんだんと音程が高めの笛を使用する団体が増えてきたのでそれに合わせたものです。
(弘前も青森も、時代の流れと共にだんだん笛の音程が高くなってきているようです。オーケストラの基準ピッチについても同様の話がありますが、何でも周りより僅かに高いピッチはその楽器を目立たせたり、華やかに感じさせる効果があるとのこと。ねぶたも、団体ごとに競い合っているうちに、どんどんと笛の音程が上がってきてしまったのではないかと憶測していますが、真実はどうなのでしょう。)

音程の目安ですが、一番下の指孔を開けた音(唄用篠笛でのドの音)がBに近いものを標準モデル、BとCのちょうど中間ぐらいのものを音程高めモデルとしています。
(チューナーやスマホのチューナーアプリでご確認いただけます。)

藍空(らんくう)銘のねぶた笛は全て弘前の竹心房様でお取り扱いいただいておりますので、その鳴りの良さと仕上げの美しさをぜひ手にとってお試しいただければ幸いです。
→竹心房様はこちら

 

保土ヶ谷キャンドルナイト2015

2015年8月29日(土)

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昨年に引き続き今年も保土ヶ谷キャンドルナイトに参加させていただきました。

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緑豊かな公園中がキャンドルとイルミネーションに彩られとても良い雰囲気。

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まずはお面行列にて公園内を練り歩き。
怪しげな雰囲気に泣き出す子供もいてごめんなさいでした(笑)。

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和太鼓・ディジュリドゥ・ベースによるバンド”鼎(てい)”と
笛奏者のことさん、ダンサーの前田新奈さん、そして自分が加わっての編成、
霧雨が時おり降る中、幻想的なステージとなりました。

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All photos by 岡部俊雪 http://ci-films.com/event-photo/

 

益子夜市 2015

2015年8月8日(土)

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昨年に引き続き益子夜市にて演奏してきました。

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今年の夏は記録的な猛暑続きで暑さが心配されましたが
この日は夕方から多少涼しくなってちょうどいい感じ、
人手も去年より多く感じられました。

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いつもの定位置「しのはら」店頭にて演奏。
出店がたくさん出ているので、そこで仕入れたものを食べながら飲みながら
皆さんにリラックスして聞いていただけたのではないでしょうか。

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子供たちが飛び入りし「となりのトトロ」を歌ってくれる微笑ましい一幕も。

今年も楽しい益子夜市を味わうことができました。

 

拭き漆のねぶた笛 2015

2015年8月5日(水)

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拭き漆仕上げのねぶた笛を作ってみました。
自然の風合いと手仕事の美しさが調和しているように感じられる
個人的には一番好きな仕上げです。

上2本が青森タイプ、下2本が弘前タイプ、
弘前の竹心房様で販売させて頂きますので
機会のある方はお試しいただければ幸いです。
→竹心房様はこちら

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いのちてんでんこ in 鎌倉

2015年6月1、2日

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震災をテーマにしたミュージカル「いのちてんでんこ」の公演に参加してきました。
今まで学校公演が主だったのですが、今回は鎌倉芸術館にて初の一般公演!

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過去に津波の被害に遭った歴史もあり防災意識の高い鎌倉市、
また震災後に市の職員が被災地に応援に行かれていたご縁などから今回の公演が実現しました。

今後もいろいろと公演できる場が広がっていったら嬉しいです。