篠笛用竹材(女竹)の虫害について

2020年6月19日(金)

冬場に採取した笛用竹材、
採取後は水洗い、天日干し1~2ヶ月、屋内にて陰干し1年、倉庫にて保管数年、
という工程を経て初めて笛を製作できます。

今年は冬場に竹材採取はしたのですが、たまたま忙しかったため水洗いが遅れ
(1本1本手洗いで汚れを取り除くので数百本の竹材洗いは大仕事です)
それにともない天日干しの時期も春先へとずれ込んでしまいました。

そうなると油断大敵なのが虫害。
春になって花が咲き始める頃には虫たちも一斉に活動を始めます。
気を付けてはいたのですがやられてしまいました...

こんな風に小さな穴が開いていたら虫が入ってしまった証拠...

管頭や管尻の木口面から穴を開けて入る場合も頻繁に見られます。

知らずにこういった竹材をまとめて倉庫に保管しようものなら
そこで繁殖して倉庫中の竹材が大損害を被る恐れもあります。

今回は虫の入ってしまった竹を注意深く取り除き、
せっかくなので中がどうなっているのか確認してみました。

穴を開けたところから竹材の内壁を食べ進んだ跡が筋状に確認できます。
そして黒いゴマ粒くらいの幼虫が犯人。
シンクイムシやキクイムシという種類の虫らしいです。

これが成虫。
甲虫で、カミキリムシの仲間っぽく見えないこともありません。

虫が入ってしまった場合、火で炙る、お湯で煮る、殺虫剤スプレーを穴から吹く
などして虫を処理し、笛を作れないこともありませんが
内壁を大きく食い荒らしてしまうとそれも難しいのでやはり予防が必要です。

教訓、
春になる前に屋外での天日干しを終えること!

せっかく採ってきた竹材数十本が被害に遭い、今回は高い勉強代となりました...