篠笛の籐巻き作業

2016年1月8日(金)

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今回は篠笛の籐巻き作業をご紹介します。
仕上がった拭き漆仕上げの唄用八本調子に天地巻きを施します。

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まずは両端から籐が外れるのを防止するためにノコギリで切れ目を入れます。

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ノミと紙ヤスリで段差を作ります。

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その部分に籐を巻いていきます。

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歌口側の籐巻きが終わったところ。

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管尻側も同様の作業を施して完成。
この後必要に応じて管端や縁取りの漆塗り作業へと進みます。

篠笛の籐天地巻きは定番の仕上げ方法ですが、やはりデザイン的に完成されているような気がします。
近年、各種職人の減少により良質な籐の入手が難しくなりつつあるのが心配です。

 

謹賀新年! 竹掘りに行ってきました

2016年1月1日(金)

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正月休みを利用して尺八用の竹掘りに行ってきました。

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太さや節の長さ、曲がり具合など尺八に使える竹はめったにありません。
(プロの木地師さん曰く、売り物になるレベルは1日探しても平均2、3本だとか)
やっと見つけられたら根切りという道具で竹を根っこごと掘り出します。

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地中に伸びた地下茎から竹が生えるのですが、地中にあるこれを断ち切るのが一苦労。
無理をして抜こうとすると竹が根っこから裂けてしまうので注意が必要です。

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地上に飛び出した地下茎。
地上に伸びた竹を切っても、地下茎が生きている限りまた新しい竹が生えてくるので、竹の楽器は環境に優しい楽器だとも言えます。

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本日の収穫。
この中から1本でも名器が生まれることを願って。

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近くの川原で一休みしてから帰途へ。
今年もがんばって楽器作りに励みます!