2013年6月18日(火)
青森県弘前市の竹友、藤田竹心師ご門下のT崎氏より
津軽こぎん刺しの尺八袋を頂いてしまいました!
T崎氏の奥様が製作して下さったとのことですが、
厚みのある布地に太い糸で緻密に刺繍された立体感が
紺と白の凜とした色使い、独特の模様と共に
重厚で気品のある存在感を醸し出しています。
あまりに立派でこれでは尺八が主役なのか、
袋が主役なのか分からなくなりそうなくらい(笑)。
素晴らしいものを頂戴し、T崎さん、奥様、
本当にどうもありがとうございました!
末永く大切に使わせていただきます!
※こぎん刺しとは
青森県津軽地方に江戸時代から伝わる伝統的刺繍技法。
こぎん(小巾)とは野良着のこと。
北国の津軽では綿の栽培が困難だったため
一般に使用される衣服の多くは麻布でできていた。
繊維の粗い麻布では北国の寒さを防ぎづらかったため
糸で刺繍し、保温効果を高めると共に
農作業にも耐えられる丈夫な衣服とした。
農家の女性達の美意識と創意工夫により
時代を重ねる中で美しい模様が編み出されてきた。