2013年2月22日(金)
竹掘り(2)で”根周り処理”のお話をさせていただきましたが
今回はその続き、”油抜き”という作業についてです。
掘ってきた竹は表面がガサついていて汚れが付着しています。
水洗いしてもなかなか落ちるようなものではないのですが、
あら不思議、火で炙ってあげると竹材中の蝋脂質分と一緒に
汚れが表面に浮き上がり、雑巾で拭き取ってあげると
艶のある美しい肌に大変身。
竹の色も深緑色から薄緑色に変わります。
油抜き前・後の竹をならべてみると違いが一目瞭然。
油抜きによって汚れが落ちるだけでなく、
光沢が出る、材質が堅牢になる等の効果があるため
尺八作りには欠かせない工程です。
油抜きが終わった竹材。
この後は”天日干し”といって日なたに干すのですが
もう少し暖かくなって霜が降りなくなってから行います。