2013年1月31日(木)
今回は先日掘ってきた竹の根周り処理作業の話でも。
掘ってきた竹は日光や雨の当たらない軒下で数週間放置します。
根っこ部分の土砂を乾かして除去しやすくするためです。
作業に使用する道具一式。
根っこ部分に土砂や小石が含まれているため
ノコギリではすぐに刃が切れなくなってしまいます。
そのためディスクグラインダーを使用して根っこを切っていきます。
こんな大きな石がめり込んでいたりします。
(良い竹材は痩せた土地、岩盤質や小砂利を含んだ土地に多いので
仕方ありません。)
根っこの間に詰まった土砂や小石を金属の棒で除去していきます。
要らない部分をノコギリで切り落として、切り口に採取年、
採取場所、製作可能な尺八の寸法をマジックで記入しておきます。
10本処理するのに約半日の作業。
結構面倒な作業ですが、竹材の全貌があらわになる瞬間なので
美しい竹材をゲット出来た時の喜びはひとしおです。
(逆にあらぬ方向に根っこが曲がっていて、どうやっても
格好の良い尺八を作りようがない竹もままあります。)
この後は「油抜き」という作業に続きます。